東京から船で24時間。1千キロに近づく海洋のどこかで、船は時空を超える。
たどり着いた先は、別世界。人も、花も、虫も、動物も、ありのままのいのちを生きる島。
人の暮らしのその先で、クジラが遊び、孵化したばかりのウミガメ達が波際を目指す。
全てがいとおしく調和する生命の営み。島の時間は、静かにそれを見守っている。
あなたは、遠くに沈む夕日をずっと見ている。感動はどこまでも持続することに驚きながら。
気が付くと、いつの間にか、島びとは家族。この島を愛す理由を分かち合っている。
人と自然が共に、自然体で生きていく。いつからそれは難しくなったのだろう。
ただひとつ、この島でおこったことは、夢ではない。夢にしてはいけない。